総合解説/コメント
■ホラーといえば幽霊という安直な発想からスタート。
しかし幽霊が当たり前に存在する幻想郷で、それがホラーと成り得るのか。
そこで本場の(半分)幽霊・妖夢に奇妙な人魂を目撃させることになりました。
■描き終わってから改めて見てみると全然ホラーじゃありませんでした。
■尺とか体力の都合により、本編がわけ分からないまま終了したため、
急遽「増刊号」という形で補足用の番外編を製作する羽目に。
■そして、オチは増刊へ―…
■ちなみに慶雲は瑞兆ですが、光る人魂は別に瑞兆でもなんでもないと思われます。
生物学とか何かの見地的には貴重なサンプルかもしれないですが。
■結局のところ、今回のお話は
「慶雲=巨大な蚊柱=妖蟲の力が増せば発生するであろう」という勝手な予測の下、
「稀有な現象(光る蚊柱)の出現=妖蟲成長の兆し=慶雲発生間近」と見て、
それを肴に 年寄り 大妖怪が暇潰しをしているだけのお話なのでした。
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■本編6P目「この調子ならかつてない慶雲が現れるのは間違いないわ」
増刊5P目「スキマが来たりてホラを吹く」
聖 白蓮の登場でまさかの嘘から出た真に?
■本編6P目「八雲紫(あなた)が言うと説得力があるわねェ」
慶雲の別名は「紫雲」。「八雲紫」と「紫雲」をかけたセリフです。
■増刊4P目「…案外どこぞの神様が持ち込んだのかもしれないな」
諏訪湖や千葉の佐原地方では光るヌカエビが発生したことがあるそうです。
もしかすると今回の発光バクテリアは諏訪の神様たちと一緒にやってきたのかも?
リグルの成長に 早苗さんの奇跡の力が相乗効果となって光る蚊柱が誕生したとか。
登場蟲解説/使用・関連写真
■今回は蚊柱の写真が撮れなかったために背景写真中心です。
【夜の公園・1】 【夜の公園・2】
■夜の林の写真がほしかったため夜の公園へ出かける。
暗いわひと気がないわでおっかない。でもカブトムシとか蛾とか見れるのはいいね。
■そんな苦労をして撮った写真ですが画像が暗いわブレてるわで殆んど使い道がない。
作中でも大して存在感のない背景になってました。 …三脚買おう。
■ところで 先日久しぶりに会った母に「蟲を求め早朝・夜の林を徘徊している」と話したら
「あそこは出るから程ほどにしておきなさい」と真顔でたしなめられました。
昔から首吊りがたまにあるという噂は聞いていましたが、どうもその霊が出るとか。
■若い頃に心臓の病気が原因で臨死体験をしたことがあるという母。
その影響なのか霊感があるみたいで、その手の話題には事欠きません。
思わぬところでホラー特集に引っ掛けることができたね!!!
■面白半分の肝試しでに林に入っているわけではないのでどうか出てこないでください。
【薄汚れた地元の川】 【こんなものまで落ちている】
【作中に使用した川の写真】 【ハグロトンボ】
■蚊柱といえば水っけのあるところということで夕方の川へ出かける…も、見つけられず。
どうも蚊柱の発生が多い時期と多い時期の空白期間に当たっていたらしい。
■仕方がないので蚊柱が瑞兆ではなく凶兆としか捉えられなくなった理由とも言える、
汚い河川(=蚊柱は汚らわしいものという昨今のイメージ)を撮影して帰ることに。
■実際 お世辞にも綺麗とは言えない状態でしたが思っていたより汚れていませんでした。
少しは改善されているのでしょうか? しかし、環境がどうの水質がどうのと言うのならば
ろくに手入れされない遊歩道なんて作ってないで、もう少し生き物が暮らしやすいような
人と生物が共存できる形にすべきだったんじゃないかとも思います。
■目立った蟲はモンシロチョウとヤマトシジミとハグロトンボでした。
参考文献・図書 一覧(敬称略)
『虫けら賛歌』 梅谷献二(創森社)
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